慈悲のいろいろな顔
慈悲のいろいろな顔 ——アメリカ仏教協会会長の恒実法師 時間:2009-12-11 学誠大和尚の紹介「皆さん、こんにちは.観音菩薩の成道日を記念する際、とても殊勝のことに、アメリカ仏教協会の会長の恒実法師は龍泉寺にお越しいただき、誠に光栄に存じます.恒実法師はアメリカ人、洋和尚(外国人の和尚)でありながら、宣化上人がアメリカに入国した後、宣化上人に師事したのです.恒実法師は仏法の研究において、大変造詣が深く、世界各国で講演を行い、多くの人々に快く歓迎されています.前日、北京大学でも恒実法師は講演をなされ、広く反響を呼んでいます.今日も、みなさんはすばらしい因縁に恵まれ、恒実法師の講演を聞くことができ、この講演を通して、必ず甘露と法味を得られ、収穫得られると思います.それでは、恒実法師のご講演をお願いします.」 恒実法師 「中国仏教協会副会長、龍泉寺大方丈学誠大法師、ご在席の皆様お早うございます. 阿弥陀仏.世の中もっとも恐ろしいことは洋和尚が中国語を話すことだと中国で言われているが、皆さんはどうですか、怖いと思いますか.怖くなければ、お話始まります.まず、南無妙吉祥菩薩を三回、開経偈を読んでください. 学誠法師はこのようなすばらしい機会を与えてくださいまして、まことに光栄に存じます.私の中国の旅は明日で終了し、帰国します.今回の訪問の主な目的は虚雲老和尚の涅槃50周年を記念する法要に参加することで、其の後、江西省の東林寺、天津、上海を訪問しました.上海に行くのは、私の60歳の誕生日を祝うためで、60歳、中華人民共和国と同じ歳で、非常にありがたいことです.アメリカ東部にいる86歳の母親は「息子は上海で誕生日を過ごし、いかに殊勝なことですね」と喜んでいます.旅の最後に北京に参り、学誠大和尚の招聘を受けまして、龍泉寺で皆様とお会いし、法縁が有難く、嬉しく思います.この時間を利用して、皆様と交流し、修行と仏法について、意見を交換して、法蔵に深く入り、知恵ももたらすことができます. 今回の講演の流れはこのようにしたらいかがでしょうか.学誠法師の許しをいただければ、まずパワーポイントで皆さんに説明して、それから、歌も入れるつもりです.今日の講演には若い世代のボランティアもたくさん参加しているし、居士もたくさんいらっしゃるから、ギターを弾き、歌で説法いたします.これは、中国国内では未曾有のことですね.しかし、これは若者にとっては、方便な仏法を宣伝する方式で、仏法の民謡など、仏法を流通させる一種の方法でもあります.学誠法師の弟子の中にもアルバムを出した歌手もいるし、西洋でも東洋でもこの方法で仏法を拡げています.最後に、意見交換の時間を設けて、皆さんと交流します. もうひとつとても殊勝の因縁があります、私達の護法居士の尹向前博士が先月に宗教局の招聘で中国を訪問し、仏教協会の講演会で学誠法師と知り合い、龍泉寺の見学もしました.龍泉寺のマルチメィア実験室、ホームページ、仏法のDVD、音声のある書籍などとても印象的で、感動を覚えました.アメリカに帰国後、私に「龍泉寺はすでに21世紀に入りました.」と教えてくれました. 今日はどの角度から仏法についてお話しましょうか.学誠法師の開示はすでに何ヶ国語に翻訳し、西洋の国々にも伝われました.私も西洋の人間で、西洋では、仏教は新しく入ってきたもので、皆すでに自分の宗教信仰を持っています.このような状況のもと、どのように仏法を紹介するかは難問となっています.アメリカの万仏城で、私はお坊さん達と一緒に修行すると同時に、大学で仏教とキリスト教の授業も教えています.授業の中、仏教を紹介しています.本来の目的はみんなに仏教を同意させるものではなく、それも不可能で、みんなはそもそも違うものであります.龍泉寺の美しい山風景と同じで、山林の木はいろいろあり、柏、松、槐、樫等、違う種類の木は一緒に生存していて、山林も繁茂できます.宗教も同じで、お互い良い隣人であり、よく交流し、尊重し合い、それは目的で、世界も平和に達成でき、進歩を遂げたと言えます. 目下、世界中35ヶ所で戦争があり、中では、宗教が間接的な要因の戦争はけっこうあるのです.私達仏教ができることは、宗教間の共存を促進することです.まず、争いをせず、友好的な態度でほかの宗教と接触することです.これは私達がやるべきことで、お釈迦様も賛同してくれます. これはひとつの宗旨で、どのように実行するのでしょうか.宗教間には共通しているところ、共通していないところがあります.今、皆さんに共通しているところを紹介します.それは、観音菩薩のことで、彼女の行為、彼女の地位です. わたしはもともとキリスト教徒で、キリスト教の信仰の家庭で育てられたのです.なぜあなたのような青い目している西洋人が仏教を信じるようになったのでしょうか、とよく聞かれました.漢字から始まったのです.私の伯母はワシントンで記者をしていて、アジア関係の展覧会の記事を書いています.ある中国の画家はワシントンで展覧会を行い、目録を造るため、一枚一枚絵に筆で漢字を書きました.伯母はその目録をオハイオ州にいる私の家に送りました.その漢字を見た13歳の私は感動しました. 毎日テレビや、野球などに没頭している中国文化に無知な少年は漢字に一目ぼれしたのです.意味をわからなくても、夢中になったのです.自分がわかるべきものだと考え、近くの公立図書館で中国に関する本を探しに出かけました.老子の『道徳経』、仏法の宝の『六祖壇経』など中文と英文対照のアジア関係の宗教の本がありました.中国語と英語対照しながら、読んでいて、大変愉快でした.六祖の『壇経』を読んでいた時、もちろん英語を読みながら、中国語を読み、六祖大師に大変親しく感じ、以前知っているように感じました.それはとても不思議な体験で、以前仏教について何も知らない私は『壇経』も聞いたことがあるような感じで、六祖大師にもつい電話で話したような感じでした. |
