交流により互いに鑑み、中道円融にしよう

- 釈日恒 -

現在の仏教徒にとっては、僧侶であっても信徒であっても、果たすべき任務は二つありますが、一つは自分自らに利益を図ることで、そこで、すべての縁を捨て、世間の愛情から離し、教戒を厳格に学び、修行することが必要です。二は他人に利益を図ることです。仏教界内外との対話を展開し、仏教の世間離脱や世間連結の進路につきまして話し合えるように、様々な世間入りの方法を探しさなければなりません。教典には、「弘法とは家務であり、利生を事業とする」という教戒があります。それは我々仏教徒が課すべき義務です。

仏教歴史を学んだことがあったら、隋・唐代は仏教の全盛期であることがお分かりになるでしょう。当時、僧侶は聖旨を奉じて地方に赴任する役人と同じ社会的な地位を占めていました。それは当時の僧侶が学識が豊かで人柄も気高いのほか、気立ても良くて、決意もかたくて、悪を捨て善に向いて尽力していたからです。現時代においても模範とされる存在です。そのゆえ、法師が招待に応じて仏教を講じられなさったときに、千里を遠しなくとせず知恵を聞きに来た信徒が大勢集まって参りました。いかめしい儀式と厳かな会場は見ただけでも敬意を生じました。

互いに協力せず自分なりの仏教を世界に伝えれば、仏教そのものが持っている力はばらばらの砂になって弱められるおそれがあります。逆に言えば、皆様が志と信念を同じくして連携できれば、その力を以て、あるところで佛教の大機構を1つ設立することは言うまでもなく、世界各地で大きな仏教組織を創立することもできると思っております。「団結は力である」と言った通りに、仏教をさらに繁栄し盛んにさせるように、適切に導き、仏教徒や協会の力を結集し、協力を強化し、共存を図ることは重要です。

「種樹必培其根、種徳必培其心」(木を植えるにはまず根を育て、徳を養うにはまず心を磨くべき)という旧い諺が言った通りに、五風十雨、五穀豊穣、至道無難や安居楽業というような生活を過ごせると念願しているなら、世の中の方々が道心を基づいて行為を行うように呼びかけることが最も重要であると考えております。人格を重視し、崇高な道徳観を作り、高い品格を磨き上げることによって、世の中の人々は悪事を働きなくなり、社会に危害を与える行為もますます消えていくはずです。ところが、こんな道徳観を作るには、仏教界内外の協力にかかっています。仏教徒が互いに仲良く敬い合う「六和敬』(身和敬ー態度で示す、口和敬ー言葉で示す、意和敬ー心で示す、戒和敬ー戒めを同じくする、見和敬ー見解を同じくする、利和敬ー自利の修行を同じくする)観念を以て、世の中の方々に向かい合う時には、心を純粋にし、自分の行いを正しくし、次に家庭を整え、国家を治め、そして天下を平和にすることができます。ある国を初めとする世界各国一同が道徳観を基づいて行為を行うと呼びかけたら、人々がなんのもめ事もなく付き合え、国々も調和に往来できます。そういう時、国が太平で、民も平安であるでしょうろう。世界平和も求めずとも自らに得るでしょうあろう。

仏教各界の方々が「互恵」の精神で慈善事業に取り込んだら、目覚しい成就を遂げられるに決まります。古来の大成就者の方々は「一切の衆生の為の安楽を求めんが故に、一切の善根は皆衆生を度(ど)せんが為の故に」という志願と「諸の悪を作す(なす)莫れ、諸の善を奉行せよ諸の悪を作すこと莫れ、衆の善を奉行せよ」という教戒を断固として貫き、無数の衆生を苦しみから救いました。そのゆえ、慈善活動があった時、「為善最楽」(善を施すいことをすることが、最高の楽しみだ)との精神で、気前よくお金を出して慈善事業に力を出していました。

仏教界内において、指導者らが自分を律するのに厳しく、終日菩薩事業を積極的、真面目に対応し、ミスを防止し、それに、他人と慈悲深くて誠実に扱い、「謙譲、仁愛、忍耐、忠誠」の態度で社会に奉仕しています。政府はこれを踏まえて、仏教組織に資金と場所を割て仏教活動を支持し、そして、仏教と連携して苦難に陥っている市民たちを救助し、学校や慈善機構の規模を拡大します。

過ぎった時間は二度と戻らないです。五六十年の光陰は矢のごとしですが、我々は月日を無駄に流せ、顕著な手柄を立ていなかったので、神様の恵みに実に堪えられなかったです。今後、仏種を引き続き植え、うったえ、仏陀の知恵を受け継ぐように仏教を発展させ弘宣し、世を助け、衆生を利益するという念願を貫きます。それによって、皆様が仏教に一生涯を捧げると主張して、仏教機構の発展に力を入れると願っております。その力は微小ですが、「もう力を尽くした」とやましいことは何もなく言えます。

菩薩は「他人を利益する」という善意を発しました。これは崇高な理想です。他人を利益するには、自分の心身を浄化しなければなりません。理想がいかに崇高であっても、できることから開始し、少しずつ目標に接近していくことができるするはずです。菩薩は菩提に心を固め、慈悲心を養い、自分の力に応じて互いに親しみ合いながら他人を利益するから、自分が持つ福徳、知恵や他人に幸福を図る力がさらに強化されます。仏教界内外がそういう認識を深めるべきです。

最後に一言追加します:「浄心は一位、利他は優先」。菩薩は心を浄化するときに衆生を利するが、衆生を利するときにも心のを修行を続けられます。我々は自利利他が交流互鑑する中で、自利利他のが円融した中道とする中で、仏道の円満を促進していきましょう。

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