交流し互いに学び、円融し中道を行こう

果暉法師(法鼓山住職)

ご高徳の皆様方、阿弥陀仏 法鼓山チームの代表として今回の第五回世界佛教フォーラムに出席でき、皆様方と共に21世紀に仏教が直面している課題およびその未来の発展について意見を交換し、学び合うことができることを、まことに光栄に思っております。

一、聖厳師の二つの建言について

2006年に始まった第一回世界佛教フォーラム以来、法鼓山チームは幸いにも毎回参加させていただいております。その中でも恩師である法鼓山の開祖聖厳師は、第一回、第二回の世界佛教フォーラムのために自ら祝辞を書き、法鼓山の僧侶代表に託して大会で発表いたしました。当時恩師は病気でしたが、世界佛教フォーラムの開催に深く賛同し、仏教と全人類への真摯なる祝福を込め祝辞を書いたのです。

さらには、第一回世界佛教フォーラムの開催の前、恩師が2005年に海南の三亜で行われたフォーラムの準備会議に参加した時、以下の二つの提案を行いました。

(一)同一の法源に基づく両岸四地の仏教は、漢伝仏教についての検討と連絡を強めること

両岸四地(中国大陸、台湾、香港、マカオ)の仏教は同じ漢伝仏教の法源に属します。衆知を集めてその法源を検討し、連絡を強めることは、実現可能な良い方向であるはずです。

(二)各界の意見や衆知を集めて、有益な意見を広く吸収し、共に人類社会の当面の急務を解決すること

世界仏教と人類の問題に対して、仏教徒の参与を求めるのみならず、非仏教徒にも参与していただき、社会各界の影響力のある有識者を招いて専門的な意見を聴き、共に現在の世界が直面する難題を検討し、その解決策を探ると良いでしょう。

以上の二つは、長年にわたる東西社会における弘法、世界の宗教指導者の平和会議への出席などによって恩師が得た、心の奥底からの提案です。歳月を経ても、この提案は今回の大会の「交流し互いに学び、円融し中道を行こう」というテーマにも適合し、参考になるだろうと思います。

二、環境保護という課題と法鼓山の実践

我々が生活しているこの21世紀は、新時代のハイテクノロジーが加速して発展しているため、情報・交通および生活資源などの各方面で大幅な向上がみられます。しかし、人の心はますます緊張し、遊離し、さまよい、心のよりどころを見出せなくなっています。多くの人が心の問題を抱え、心理学や哲学などに助けを求めたりしますが、実は宗教はより心を慰めるという機能があるのです。なぜなら、心理学は哲学に由来するもので、哲学の起源は宗教にあるからで、このため宗教者、とくに仏教徒は仏陀の本懐に回帰し、人々の心や社会を浄化するという使命のために力を尽くさなくてはなりません。法鼓山チームの実践方法もまさしく「心の環境保護」を主軸として、修禅に着目します。観念上では自我を認識し、自我を肯定し、自我を成長させ、自我を滅却させるという四つの段階があります。その方法としては、心身をリラックスさせる、心身を集中させる、心身を統合させる、心身を手放すという四つの段階があります。

Copyright © 2009-2012 longquanzs.org All Rights Reserved. 版权所有