八正道の実践は平和への近道

韓国仏教宗団協議会副会長
大韓仏教觀音宗総務院長 泓坡

戦争の原因は貪欲(とんよく)です。貪欲は、時にもっともらしい名分や名ばかりの口実で大勢の人々を苦境に陥れ、命までも犠牲にする結果をもたらしました。貪欲は、貪欲であることが明らかにされれば、大きな犠牲をもたらすことはありません。しかし、貪欲が善良であるかのように、また、必要なことであるかのように偽装されれば、私たちは共に破滅するでしょう。

世界史を振り返ると、戦争はパワーバランスが崩れた時や、その名分が偽装された時に起きました。その十中八九は、力のある者の横暴であり、残りは力を持っているという錯誤により生じました。

過去に誰一人として戦争を望んだ人はいません。現在も戦争を望む人はおりません。にもかかわらず、世界には、戦争の危機に直面している所が多くあります。

どうしてでしょうか。

貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)の三毒を抑えられなかったためです。貪・瞋・癡による戦争は私たちの共業(ぐうごう)の結果です。愚かな考えで指導者を選び、怒りをもって対処し、貪欲によって眼が塞がれてしまったためです。

西洋では共和制となって以降、多くの指導者が選ばれました。例えばヒトラーはもっともらしい名分を掲げ、ドイツ国民から支持を受けましたが、戦争を起こし、多くの犠牲者と被害を残し戦争に敗れました。誰がヒトラーを選んだのでしょうか。

約二千年前、東洋の三国にブッダの教えが伝わりました。その後、東洋にも共和制が定着しました。私たちはブッダの教えを実践し、共和制が正しく実現できるようにしなければなりません。

ブッダの教えの核心である八正道(正見・正思・正語・正行・正命・正精進・正念・正定)の実践こそ、平和を構築する近道です。原点回帰――初心に返り、ブッダの教えを実践することは、仏教者、ひいては一般市民が平和の心を構築する近道になるでしょう。

過去を教訓にして、残酷な出来事が繰り返されないようにすることが大事です。今日、韓中日仏教友好交流会議が開かれる広島は、誰一人願わない戦争を防止するために有意義な場であります。三国の友好交流が一層発展し、世界平和と人類の幸せのために、大きな願力を積み上げていきましょう。

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