共同声明に調印

鑑真和上ゆかりの法浄寺で、記念集会、記念法要を終えた日中双方の仏教者は、日中仏教交流の先駆者·鑑真和上の遺志を継いで両国仏教交流を、さらに発展させたいという願いをこめた共同声明を作成することにした。

そして、十五日午後一時、日本側金剛団長、中国側趙朴初副会長の間で、共同声明が調印され、発表された。

共同声明

鑑真和上慶讚訪中日本仏教代表団

中国仏教協会

鑑真和上慶讃訪中日本仏教代表団と中国仏教協会は、仏陀の慈光に照らされつつ、現代において如来の誓願をともに奉持し、仏日を増輝し、法輪を常転せしめ、両国間の恒久平和と友好確立のために精進する。このため、双方は次の諸項について合意に達した。

一、一千二百年前における鑑真和尚の日中両国の仏教交流に対する偉大な功績を現代に生かすため、双方は鑑真和尚の遺徳を顕彰する事業を、より一層推進し、和尚の行願を受け継ぎ、日中両国の永遠不戦と世々代々の友好のため精進する。

二、中国仏教協会は、日本仏教界並びに各界の人民が、鑑真和尚の偉業を尊重し、その遺産を護持していることに対し、敬服と感謝の意を表する。双方は鑑真和尚に関する文物資料の研究と交換をひき続きおこなう。

三、日本仏教代表団は、中国仏教界が、鑑真和尚を日本へ招請るため、あらゆる困難を耐え忍んだ日本僧栄叡、普照両法師の遺徳を讃えていることに感謝の意を表する。双方は、この両法師の顕彰をひき続きおこなう。

四、日中両国仏教徒の交流を恒常化するため、相互の仏教徒が提携して、両国の仏教交流及び人民の友好に貢献せられた求法弘法の各宗の祖師先徳の功績を顕彰する。

一九六三年十月十五日

於揚州

鑑真和上慶讃訪中日本仏教代表団  金剛秀一

中国仏教協会  趙朴初

この日中共同声明について、日本側を代表し、中国側と交渉、草案の起草に参画したひとり、日本代表団副秘書長・中濃教篤師は、次のように語っている。

「日中仏教徒にとって、共通の偉大な弘法者である鑑真和上を讃え、その遺志を継いでゆくことが、現代に於いて、最も必要であるという願いから、この声明は生まれたものです。仏教交流、各宗の祖師顕彰などを通して、両国の平和と友好を図ることに双方が一致したことは、大変、意義の深いことであったと思います」

『日中仏教交流戦後五十年史』より

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