第五回世界仏教フォーラムでの心保和尚の祝辞

尊敬する王作安副部長、諸山長老、居士大徳、ご来賓の皆様方

益々のご清栄をめでたく存じあげます。

この秋風が清々しい季節に、私は幸運にも星雲大師を代表しこれほど厳かで盛大な「第五回世界仏教フォーラム」に出席し、約六十ヵ国の仏教徒代表と共に、素晴らしい般若法筵を分かち合えることができ、誠に有り難く無上な法悦を感じております。

仏教はインドから中国に伝わり、中華文化と互いに溶け合って、その中に含まれる慈悲と知恵は、既に人類が追求する輝かしい光となっています。中国仏教の歴代祖師、居士大徳は、苦労に苦労を重ねて、仏弟子達に手厚い学習の模範を残してくれたのです。

今回のフォーラムは、「交流により互いも鑑み、中道円融にしよう」をテーマとし、時代を反映する十の課題を踏まえて、仏陀の教誨を受け継ぎながら、異なった観点から仏教の新たな視野と希望を切り開き、世界各国の仏教徒たちの知恵を集め、この世の浄土の建設に力を尽くし、さらに人類に幸福と安楽をもたらすよう努力するものです。

星雲大師はかつて一つの物語で「衆縁和合」の意義と重要性を語りました。

「ある日、宮女たちがミランダ王に美味しいスープを持ってきました。そばにいた那先比丘がこのとき訊ねました。「大王様、今このスープの中の辛味、酸味、塩味、甘味をそれぞれ区別する方法がありますか?」

「そんなことはできまい。すべての具材が皆スープとなり、百味が一味に融け合い、誰もそれを分けることはできない」とミランダ王は言いました。

那先比丘はこの機を逃さず、すぐにこう言ったのです。「大王様、我々の国や社会もそのスープのように、異なる老若男女や尊卑貴賎が融け合っていて、誰もが平等に国の民で社会の一員です。大王様には同じ慈悲心で彼らを見てほしいのです。子供を産み育てるとき、男の子も女の子も親は平等に扱い、心を尽くして教え養うのと同様です」

今日、両岸三地の仏教は仏門の中の家族であり、更には同根同源の法脈関係を持っています。正法を十方に広める為、我々は各宗の法脈を継承する上で、相手との共通点を求めながら相違点を保つ姿勢、互いに尊重し包容する心構えで、仏陀の本懐を忘れず、「慈悲喜捨、悲智願行」という畏れなき心を持って、両岸三地の仏教交流を深め、力を合わせて全世界へ仏法を広める必要があります。そして多元的な弘法方法で、文化や教育、芸術、スポーツ、音楽、学術研究、訪問・懇親などを通じて、あるいはマルチメデイアやインターネットを利用して、世界に仏教の素晴らしい内容をアピールし、中国仏教の新しい未来を切り開くのです。

今後、調和のとれた世の中を創造するには、あの百の味が融け込んだスープのように、人々の縁を和合させる必要があります。皆が調和を保って初めて、人類の素晴らしい未来を描くことができるのです。

最後になりましたが、皆様のご多幸とご円満、そして大会の成功をお祈りいたします。

佛光普照 耀古騰今(仏光普(あまね)く照り、古き耀きを今にたちのぼらせる)

菩提圓證 行解相應(悟りの境地を開けば、修行と理解が相呼応す)

甚深妙法 弘傳十方 (甚だ深い妙法を、広く十方に伝え)

萬家生佛 日月長明(無量無辺の功徳をもたらし、太陽と月は末長く照り続ける)

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