先覚ゆかりの寺院を訪問

中国仏教代表団一行は、四月十三日、日中友好に貢献した先覚たちゆかりの名寺院を回り、参拝しました。

午前九時、一行はまず小石川・伝通院を訪れた。大河内秀敏住職の案内で本堂に参拝したあと、境内の桜並木の花が散る中、先代大河内隆弘師の墓地前で読経、心から冥福を祈った。

続いて浅草・本法寺に向かった。西川鑒海宗懇理事長ので出迎えを受け、小雨の中、西川景文師の墓地に詣り、静かに読経。そのあと客房で、趙樸初師は景文師夫人西川春恵氏をまじえ、旧交をあたためた。

次に運行寺に着と。菅原恵慶住職に迎えられ、本堂に参拝。趙樸初師と菅原師は十数年ぶりに、心おきなく、語り合った。

中日合同で「先達物故者追悼法要」

次いで浅草寺を訪ねる。伝法院表門で、浅草寺幼稚園二百余人の熱烈歓迎を受けたあと、大書院で清水谷恭順貫首と昼食を共にしながら懇談した。午後二時から、浅草寺観音堂で「日中友好仏教交流物故者追悼法要」が、日中合同により、厳肅執り行われた。椎尾弁匡、高階瓏仙、 大谷瑩潤、小野塚潤澄、大河内隆弘、西川景文など日中仏教交流に力を尽くされた先覚達の関係者、遺族など多数が出席した。

法要はまず清水谷貫首の導師により、日本側の読経供養が行われた。 次いで中国側の法要に移り、読経のあと、先覚達への追悼と中日両国仏教の友好交流の促進を祈念した晵白文が奏上された。趙樸初師は、黄色の法衣を身につけ、終始、真心のいのりと読経を続けられた。今まで数回、日本を訪れている趙樸初師が、法衣をまとわれたのは初めてのことで。その敬虔な姿は参列者の心lに強い印象を与えた。

一行は、このあと護国寺を訪問。小林良弘貫首の出迎えを受け本堂に参拝、故松村謙三氏の墓前で読経、冥福を祈った。

趙樸初師と親交のあった日本の先覚、友人達は、この十数年間にほとんど不帰の客となった。趙樸初師は、訪れた各寺院で悲しみを仰えながら墓参したあと、日中友好に貢献した故人の努力を讃え、数々の思いを語った。その言葉には、故人の遺徳を偲ぶ暖かい心情があふれていた。

五千人集い、盛大に歓迎記念集会

「中国仏教協会訪日代表団記念集会」が、四月十四日午前九時から立正佼成会大聖堂で、盛大に開かれた。この記念集会は、宗懇(関東)、日中友好仏教協会(関西)の両歓迎委員会の共同主催によりもので、各宗派代表をはじめ、来賓として陳抗中国大使館参事官、黒田寿男日中友好協会会長、赤津益造同副会長、宮崎世民同理事長、西園寺公一氏らの友人、立正佼成会会員など五千人が参集した。

聖壇の上部には「熱烈歓迎中国仏教協会代表団」の文字が掲げられ、壇上には、中国代表団一行と菅原恵慶、道端良秀,山田惠諦,庭野日敬の諸師など主催者側が左右に分かれて着座。その堂内は参集者でぎっしり埋めたれた。

はじめに菅原宗懇会長が中国仏教代表団の団員を紹介すると、堂内から大きな拍手が起こった。続いて山田惠諦天台座主が歓迎の挨拶に立ち、「趙樸初先生をはじめ中国仏教代表団の後来訪を、日本仏教会あげて心から歓迎いたします。両国の仏教徒は、心を一つにして仏国土の建設に力を結集していきたいとおもいます」と述べた。

次いで庭野日敬立正佼成立会長は「中国仏教代表団の来日という歴史的な出会いを大事にして、今後、さらに両国仏教徒の交流、友好を促進したいと願っております」とあいさつした。

『日中仏教交流 戦後五十年史』より

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