「国連ウェーサーカ祭」の精神

尊敬する大会主席、ご出席の皆様

皆様がウェーサーカ祭ご滞在中、順調出来るようにお祈り申し上げます。 まず、ベトナム政府並びにベトナム仏教僧伽会の暖かいご招聘に心からお礼を申し上げます。「百花春城」と呼ばれるほどの美しい都市――ハノイで、中国仏教協会がみんなと一堂し、共に仏暦2552年の国連ウェーサーカ祭を祝い、「公正·民主·文明社会の建設に貢献する仏教」という重要な現実的意義を持つ、深遠たる歴史影響を与える大会のテーマについて一緒に討論でき、光栄に思います。  

ウェーサーカ祭は、古インド歴のウェーサーカ(インド暦第二の月)の満月の日を源とし、西暦五月の満月の日に当たり、南伝仏教の国々がお釈迦様の誕生・成道・入滅を記念する伝統的な祭日です。

1950年、スリランカコロンボで行われた世界仏教徒親睦会の第一回会議で、お釈迦様は紀元前623年で誕生、紀元前588年で成道、また紀元前543で涅槃したことを確定し、そして誕生・成道・涅槃の日もすべて五月の満月の日である意見が一致された。また三大仏事を同時に祝う祝日を「ウェーサーカ祭」と名づけ、またウェーサーカ祭を休日にするように各国の政府に請願したことで、大いなる釋迦様を記念します。1999年、第54回国連大会で、16国の代表によって署名された文書の中に、ウェーサーカ祭は国際的に認識されるべきという願望を伝えた。また、「お釈迦様の教えと彼の慈悲・平和・善良が世界中の人々を感動させ、世間無数の人がお釈迦様の教えに従い、ウェーサーカ祭でお釈迦様の誕生・成道・涅槃を記念する」と文書の中で指摘しました。同年、ギリシア、ノルウェー、トルコ、アメリカもその提案に賛成しました。1999年12月、国連大会でその提案が受け入れられて、ウェーサーカ祭を国連日(United Nations Day of Vesak,UNDV)として正式に確定されました。お釈迦様が自覚・覚他・実践も円満で、智慧の光が世界に照らしています。お釈迦様の慈悲平等の教義を発揚するため、世界平和を唱道するため、毎年全世界でウェーサーカ祭を祝うように呼びかけました。

中国では、チベット語系・バーリ語系の仏教徒も毎年五月の満月の日をお釈迦様の誕生・悟り・入滅の記念日にしています。仏教徒同士間の友情とつながりを強めるため、中国仏教協会の趙朴初会長は、「中国仏教界は毎年五月の満月の日のウェーサーカ祭を仏の吉祥日に指定しました。中国の漢伝仏教に属する各寺は旧暦の四月八日の伝統的な灌仏会の他に、皆この日でウェーサーカ祭を全世界の仏教徒と一緒に祝う」と提案しました。中国仏教協会は2004年から毎回タイで行われた「国連ウェーサーカ祭」に代表団を派遣しました。世界各国の仏教徒と一緒にお釈迦様の恩徳に感謝し、足跡を求め、追及していきます。国連ウェーサーカ祭が体現した仏教の慈悲や知恵を受け継ぎ、発展させ、発揚し、全世界に伝わっていきます。

2500年ほど前に、お釈迦様は菩提樹の下で満天の星を見て悟り、身を持って生命の円満自在と安楽―涅槃を証明しました。慈悲と偉大なお釈迦様は自分一人での法の喜びに浸さずに、そらからの何十年の歳月で、弛まぬ努力して仏法の知恵の種を播き、無数の衆生を疑いの縛りと生老病死の苦痛から解放させました。今日まで、世界各地に伝えられた仏法は、無尽の衆生に利益をもたらし続け、我われ仏教徒達に命の究極の関心を与えてくれました。

究極の安楽と解脱を得られるように、お釈迦様は弟子に出世の教えを与えただけではなく、家族にやさしく、社会に幸せ、世間に利益をもたらすことができる慈悲の心を持てるように、自らの言葉と行動で弟子たちに教えました。『善生経』の次のように述べました。世尊はある在家弟子に、どうように親子孝行する、どのように師匠を尊敬する、どのように妻に礼儀正しく対応する、どのように親族に尊重する、どのように侍にやさしくする、どのように沙門に供養する等のことを親切に教えたし、賭博、大酒を飲む等の悪習慣から遠ざけるように警告しました。また、『六趣輪廻経』に曰く、「若人以浄財、離慳広行施、得上妙飲食、所欲皆如意。若人建橋梁、及車乗等施、得最上安隠、珍宝之輦輿。若人于昿野、施池井泉流、于在所生所、無渇乏熱悩。」(もし、人は浄財で持って、吝嗇をやめ、大いにお布施すれば、上等な飲食を得られ、願い事も実現できるでしょう。もし、人は橋梁を建設し、車等の乗り物をお布施すれば、最高な宝物のような乗り物を得られます。もし、人は荒野で井戸をほれば、自分の生活するところでは乾燥な悩みはないだろう。)多様な形で仏弟子のお布施、社会奉仕の功徳を賛嘆しました。また、諸々の大乗経典には、菩薩がどのようにお布施、愛語、利他行、同事の四摂法で衆生、世間を摂授することを大いに唱えました。

世尊は徹底的な平和主義者、平和を唱道する使者であります。『長阿含・遊行経』の記載によると、摩竭陀国の阿阇世王は隣国の跋祗族に戦争を施すつもりだったが、雨势大臣を使者としてお釈迦様のところに派遣し、お釈迦様は機会で使者を説得して戦争を食い止めました。琉璃王は戦争を行って迦毗羅衛国を攻める時、世尊は舍夷树の下で落ち着いて坐っていて、その慈悲と畏れることない精神で琉璃王の狂気を抑止しました。「勝てば恨みの種を蒔き、負ければ身心が不安なり、勝負することを放下すれば、心身の平静の楽しさを知る」――平和を愛していて、戦争に反対するお釈迦様の聖なる教訓であります。

昨今、科学技術の著しい発展に連れ、人々の物質生活のレベルは高まりつつあるが、一方、戦争やテロリズム、貧富の差の激化、環境とエネルギーの危機、人間関係の緊張化などの問題にも直面しなければなりません。現代の仏教徒と仏教団体として、今まで以上にお釈迦様の慈悲、無我利他の精神を受け継ぎ、様ざまな社会問題に積極的に関心を寄せて、全人類の調和の取れた発展に相応しい貢献すべきです。

今回はじめてベトナムで行われた国連ウェーサーカ祭の国際仏教大会では、世界中各国の地域からやってきた高僧方々が一堂に会し、戦争の衝突、社会の公正、環境、家庭などの問題に重大な関心を寄せるという大会のテーマをめぐって、仏教が人類社会の様々でリアルな問題に対してどのような貢献をすべきかと検討すると同時に、仏教教育の発展方向等のテーマも取り上げます。今回の大会は全世界の仏教徒の世界平和への美しい願い、仏教が全人類の福祉に対する慈悲の心も体現され、それに、必ず国際的な仏教界の交流と発展に積極的かつ深遠たる影響をもたらすでしょう。ここで、中国仏教協会を代表し、心よりお祝いの意を御礼申し上げます。

2006年4月、中国浙江省の杭州市と舟山市で中国仏教協会と中華宗教交流協会が主催する「和諧世界、かり始まる」をテーマとする仏教フォーラムは開かれました。

2008年11月、中国仏教協会、中華宗教文化交流協会及び香港仏教連合会は江蘇省の無錫で第二回の仏教フォーラムが開きました。今回のフォーラムは「和諧世界、衆縁和合」をテーマにして、世界中の仏教徒に、お釈迦様の教えと慈悲知恵の精神を発揚し、人間と自然の「依正不二」(えしょうふに、自分と自分の周りを 取り巻く環境は、別のものではなく一体である)の共生する理念を唱え、積極的に行動するようと呼びかけています。国と国、民族と民族、「これ有れば彼れあり、これ生ずるが故に彼れ生ず」という縁起の理念のもと、お互い手を携え、平和の世界を創ると提唱しました。ここで、正式に皆様が「第二回世界仏教フォーラム」に出席してくださるようと招聘します。

最後に、改めてベトナム僧伽会のご厚意に心より感謝の意を申し上げます。

皆様のご健勝のことをお祈り申し上げます。

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