日本宗教の調和性

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三、日本宗教の調和性の形成の背景

1、当時の社会状況

神道は日本の原始宗教と固有宗教として、氏族の繁栄や農業生産の豊作への祈願などの社会共同体の幸福のために存在するものです.それに対し、仏教は完成した理論体系をもつ外来宗教だから、その伝来の際、両者の対立は不可避なものでした.その後、社会の発展に伴い、仏教の国家鎮守や百姓救済などの現世利益にかかわる内容がだんだん権力者に受け入れられるようになりました.そのほか、氏族社会の終末を迎えようとしていた当時の日本社会においては、原始宗教だけでは個人の幸福への需要が満たされなくなったため、政府から庶民までだんだん神仏調和の態度を取るようになり、神道と仏教の両立を受け入れるようになりました.

2、日本人の「和」の精神

日本はアジアの国でありながら、東西の文明を広く取り入れ、その独特な文化様式を形作ってきました.その中で、いろいろなものを取り入れるという特徴が挙げられ、その文化の融合において日本人の「和」の精神が大きな役割を果たしています.「和」の精神はその本質が調和であり、その概念は聖徳太子の時代まで遡ることができ、「和を尊しとする」ことを強調していました.そのために、外来文化に対し、日本人は寛容と柔軟性を大きく示しています.だから、神仏をともに信仰することができ、両者の理念を融合させ、「神仏習合」という新しい宗教理念が作り上げられてきたわけです.

四、日本宗教の調和性からのヒント

情報化及びポスト工業化の進行に従い、宗教や文化の差異による紛争が後を絶ちません.しかし、いくつもの宗教が並立する日本社会においては、過激な宗教及び文化的な紛争は一度もありませんでした.それは、日本の「和」の精神によってもたらされた多種多様な文化を取り入れて調和した文化を築き上げる態度が原因だと言えます.そして、これが中国の民族と文化の多様性の富む調和した社会構築にとって、大変良いヒントを与えてくれます.

1、積極的に文化交流を促進

経済のグローバル化に伴い、我々の地球はどんどん小さくなってきています.違った背景を持った国の文化交流は必要不可避なものとなりました.それに対し、「広く取り入れて、積極的に世界に出て」、「価値のあるもののみを吸収する」との原則の下で、世界各国の優れた文化を学び、一方、中国の数千年の歴史にわたる文化を世界中に紹介すべきです.そうして初めて、グローバル化における文化交流が民族間の理解と協力への促進になり、更に他の面での緊張の緩和にもなります.そして、このような仕組みのもとで、各国は引き続き異文化交流と相互学習を進め、共同発展を促進し、安定した国際環境を作ることができます.

2、自我文化の主体性を保つ

日本は古くから外来の先進文化を吸収してきました.このように、日本民族は外来文化を巧みよく吸収し、消化する民族だと言えます.それにあたり、日本は自らの需要に基づいて取捨選択をします.そして、外来文化を取り入れる際も、日本文化を主体性をなくすことなく、外来文化の本質を見抜くうえで、それを自文化の一部に変換します.

このように、我々が外来文化を受け入れる時、自分の伝統文化を弱めたり、ただ盲目的に外来文化をコピーし、自文化の主体性をなくしたりするわけにはいけません.上手に取捨選択をした上で、各国の優れたものを最大限に取り入れ、己の不足点を補足し、自民族の文化を豊富にしていくべきです.同時に、文化の創造を強め、文化の発展を促進し、時代の需要に応じて、調和した社会の向かって先に進むべきです.

筆者情報:河北大学外国語学院

参考文献:
[1]http://ja.wikipedia.org/wiki/
[2]http://baike.baidu.com/view/64979.htm
[3]龚志明..2000『神仏調和――日本人独特な宗教信仰』 [J].日本語知識
[4]尾藤正英.1993.『日本文化論』[M].放送大学教育振興会
[5]梅原猛.2006.『世界の中の日本宗教』[M].四川人民出版社
[6]鲁碧华.2002.『日本文化の二元的特徴について』[J].四川教育学院学報

 

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