中秋節ーユトレヒト中国御寺で行われる文化サロン

ユトレヒト(utrecht)にある龍泉大悲寺では中秋節をきっかけにオランダの人々と海外の中国人に向いて扉を開いて、文化交流及び精神的な陶冶を旨として、無料で素晴らしい文化サロンイベントが開催されました。

先週の週末は、龍泉大悲寺で中秋節のお祝いが開催されました、「Boy Edgar」賞を受賞したサックスの演奏家であるTineke Postma 様やオランダ王室コンサートホールオーケストラのチェリスト演奏家であるJulia Tomを含む多くの有名ミュージシャンがお招きされました。

中秋節は中国の旧暦の8月15日で、今年の中秋節が新暦の10月4日にあたります。中国の以外に、日本、北朝鮮、韓国及びベトナムにも中秋節をお祝う風習もあります。中秋節にはお月が満月になり、中秋節に当たるお月が最も丸くて、最も明るいです。中国では2006年に中秋節を国家の非物質文化遺産に登録することを決定されました。2008年から中秋節が中国の法定休暇に定められました。中秋節の日には家族が全員集まる祝日です。春節の後に次いで二番目の重要な伝統的な祝日と言われます。綺麗な、円満な明るい月が団欒を象徴し、人々が各地から家に帰って、家族及び友達と一緒に団欒の食事をします。ユトレヒト(utrecht)の龍泉大悲寺では中秋節のきっかけに、オランダの民衆及び中国の華僑に向いて扉を開いて、文化と精神の陶冶を旨とする素晴らしい文芸サロン活動が開催されました。

この御寺は宗教道場だけではなく、アジアと欧米諸国間の文化交流プラットフォームも向いて建てられたのです。中国系のオランダ人である記録映像製作人の趙佳さんが今回のコンサートのプランナーを務めました。、趙さんが2016年の御寺の一周年お祝いの行事にあるコンサートも企画しました。

土曜日の音楽イベントで、趙佳さんはギタリストのJeroen den Hengst氏、Dhroeh Nankoe氏、Wouter Planteijdt氏、Dionys Breukers氏およびアメリカ出身でオランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団に所属する現役チェリストジュリア・トム氏などの有名な音楽家をお招きしました。趙佳さんは以下のように述べました。「ある日はジュリアさんをお寺に案内しました。そのとき、お寺で演奏してみようかと提案しました。彼女がすぐに興味を示しました。チェロの音色がお寺に似合いそうと思います。東方と西方の音楽文化の出会いによって特別な心の体験をもたらすのが今回の企画の出発点です。今回のイベントでは再びこのようなものを深く感じさせました。」ピアニストのMarc van Roon氏およびサクソフォーニストのTineke Postma氏がお寺の尼僧たちとのユニークな共演がさらにこのような体験を与えました。そして、Postmaさんは演奏するときに感動の気持ちが大きく溢れました。

オランダ仏教連盟の元主席André Kalden氏が大悲寺の文化理念と宗旨を理解した上でMarcとTinekeを趙佳さんに紹介し、文化サロンイベントで尼僧たちと共演するようMarcとTinekeに提案しました。André Kaldenが、龍泉大悲寺の尼僧たちがお寺のコーアとして、戒めを堅く守って敬虔で心強い女性でありながら、文芸交流に対してオープン的で積極的な態度を示し、彼女たちが毎日唱えた美しい声明がMarcとTinekeが演奏したフリー・ジャズおよび法器の音を合わせれば、きっと非常に素晴らしいと思います。

趙佳さんは、一周年記念祝典の際に、法師たちが唱えた声明を西洋楽器と共演させることを試しすらできなかったが、この一年で、お寺の文化サロンイベントが更なる拡大と発展を遂げたので、今回の試みをしたと述べ、先週の週末にMarc van Roon氏とTineke Postma氏はお寺の尼僧たちとのユニークな共演を拝見してから、今後またこれに引きついてのパフォーマンスがあると思います。

今回の文化サロンイベントではお寺のボランティアたちが新劇の『魚籠観音』を共演したうちに終了しました。

学誠会長が韓国仏教僧伽教育代表団を会見

学誠会長が広済寺の懐遠堂で韓国仏教僧伽教育代表団団長の玄応法師と会談

記念写真

中国仏教協会

2018-04-25

作者:代耀、図:陳長松

2018年4月24日午後、韓国仏教曹渓宗教育院長玄応法師を団長とする韓国仏教僧伽教育代表団一行10人が中国仏教協会を訪問し、学誠会長より熱烈な歓迎を受けました。

学誠会長は広済寺の懐遠堂で代表団を会見しました。まず、学誠会長は玄応法師一行のご来訪に熱烈な歓迎の意を表しました。学誠会長は次のように述べました。今回お越しになられた韓国代表団のメンバーは主に教育に従事される方々です。教育は仏法事業に非常に重要なことであり、仏教の中でいわゆる「弘法利生」の「弘法」は教育を指します。古代の口頭で物事を伝授する方法から、インターネットを含む多様な現代技術を利用している現在まで、教育の形式と影響する範囲は絶えず高められ、拡大されてきました。しかし、現代の人々が直面する問題と煩悩はそれにより減少したとは言えません。だから、今現在の高度な商業化の社会において、仏教教育はただ伝播の主動性と方式及び方法を考えるだけでなく、教育の内容と精神の実質も考慮しなければなりません。それは仏教でいつもあげられている「慈悲心」です。仏教の内容と現在の科学技術を有効的に融合しなければなりません。達磨祖師、玄奘大師から鑑真法師まで、仏教の内容と精神は絶え間なく伝授され、発揚してきました。同時に、仏教教育は中韓両国の仏教の黄金の絆の関係においても非常に重要な位置を占めています。今日の代表団のご来訪及び、今年六月にこちらから代表団を派遣し韓国へ教育交流を行うなどの一連の活動と行いは、きっと両国の仏教界の仏教教育の領域における合作がさらに発展していくのを促進することができます。

玄応法師は挨拶の中でまず学誠会長から暖かい歓迎を頂いたことに感謝を表し、韓国曹渓宗総務院長の雪靖老師から学誠会長への挨拶を伝えました。玄応法師は次のように話しました。今年は中韓日三国の黄金の絆の関係の構築から21周年になります。過去の21年の中で、中韓両国の仏教界は絶えず交流し、仏教教育の領域における協力も絶え間なく発展してきました。両国は毎年相互に僧侶を派遣し修行の体験活動を展開しています。このような交流活動は相互理解とお互いの友情を深めることも、相互の弘法の経験と優秀な伝統を学ぶこともでき、「黄金の絆」の友好関係の強固と発展に重要な働きを果たしています。これからも相互に優秀な学僧を派遣し、各自の教育機関で勉強させ、「黄金の絆」の友好関係の発展にさらに力を貢献していくのを願っております。

中国仏教協会の盧潯副秘書長、及び弁公室、国際部、中国仏教文化研究所の関係者も一同に会見に出席しました。

韓国仏教僧伽教育代表団は当日中国仏教学院と北京龍泉寺を訪れ、中国仏教学院の向学副院長と龍泉寺のほうからの心のこもった歓迎を受けました。

初心を忘れず、共に未来を切り開く

——日中友好宗教者懇話会創立50周年祝賀会における講演

中国仏教協会会長・中国仏教学院院長 学誠

2017年5月29日 日本・東京

尊敬する持田日勇会長、
尊敬する山田俊和理事長、
尊敬する「日中友好宗教者懇話会」の皆様、
ご来賓の皆様:

この命みなぎる初夏の季節、このめでたい日に、「日中友好宗教者懇話会」(以下「日宗懇」と略)の顔馴染みの方々、新たにお目にかかる皆様方と一堂に会し、「日宗懇」創立50周年をともにお祝いできることは、殊勝なる因縁であり、感無量であります。まず、私は中国仏教協会と中国仏教界を代表して、「日宗懇」創立50周年に、熱烈なる祝賀を贈りたいと思います。ご来場の「日宗懇」や日本仏教会の高徳方及び各界のご来賓の皆様に心からご挨拶を申し上げます。また、日中仏教友好交流事業に一途に力を注ぎ、すでに往生なされた先の高徳方に最高の敬意と深い追懐の意を表したいと思います。

十年前に、私は代表団を率いて、「日宗懇」創立40周年の祝賀会に出席しました。今でも当時の様子がまるで昨日のように、ありありと目に浮かんできます。十年の歳月はまるで「白駒隙を過ぐ」かの如く、瞬く間に過ぎ去り、世尊がお示しになりました「諸行無常」を深く感じます。しかしながら、喜ばしいことに、「日宗懇」は歳月の洗礼を受け、初心を忘れずに勇猛果敢に邁進し、各事業が勢いよく発展し、新しい成果を絶えずおさめ、日中仏教友好交流や民間往来の促進にかけがえのない役割を積極的に果たしています。さらに、嬉しく一層大切にしなければならないこととして、時代がいかに変わろうとも、「日宗懇」と中国仏教協会、中国仏教界との「友好の木」は、双方が大切に守り育てたことで、すでに天を突くような巨樹に成長し、根を深く張り、葉を茂らせ、花と果実の香りを漂わせるようになりました。

一、「黄金の絆」で結ばれた長い交流史

中日両国の「友好の木」は、中日仏教の伝統的法誼の沃土に深々と根を張っています。中日両国は「山川、域を異にすれども、風月、天を同じうす」と言われたように、一衣帯水の友好的な隣国であります。両国の文化にはそれぞれの特色がありますが、同じ遺伝子もたくさん伝承されています。私は日本を訪問するたびに、特に名所旧跡や古い歴史を持つお寺を拝観いたしますが、いつも濃厚な唐・宋代の雰囲気を感じ、とても親しみを覚えます。中日両国の仏教は源を同じくし、長い伝統的法誼の歴史を持っています。教科書のようにいちいち歴史をつぶさに述べなくても、幾つかの人名、幾つかの聖地を挙げるだけでも、重厚で輝ける中日仏教の伝統的法誼を明らかに示すことができると思います。

日本の奈良市には、千年の歴史を持つ古寺――唐招提寺があります。そこは清浄自然かつ荘重古朴な、美しく優雅な殿堂が静謐な自然環境と互いに照り映えており、山門をくぐると粛然とし、自然に心身が引き締まり、直ちに爽やかで自在となります。そこには孝謙天皇から賜ったお寺の扁額があり、鑑真和上の乾漆像が奉じられています。ここは日本律宗の大本山であり、鑑真和上が開いた戒律を宣揚する根本道場で、中日両国仏教徒の憧れの聖地でもあります。千二百余年前、鑑真和上は、遠い海の向こうから渡ってきた日本の仏弟子の誠意ある招きを受け、弟子たちが波高く危険な海を渡るという吉凶未分の弘法の道に躊躇しているとき、「日本は縁のある国であり、仏法の為に生命を惜しむことがあろうか。誰も行かずとも私は行こう」と揺るがぬ決意を示しました。こうした勇猛果敢な、仏法のためには我が身を捨てるという精神で、五回にわたる渡航の挫折や失明にも負けず、六回目の渡航によってついに宿願を果たしました。彼は完全な「四分律」を日本へ導入し、日本で律宗を開創し、天皇の支持を受け唐招提寺を建て、仏教の日本における伝承・発展のために著しい貢献をしました。さらに漢方医学や、中国の進んだ建築技術、仏像製造技術などを日本へもたらし、日本文化の発展と中日文化交流のために重要かつ積極的な役割を果たし、中日両国の仏教界が共に尊敬する祖師大徳となり、両国民が共に尊ぶ友好使者・文化使者となりました。

「晩(くれ)に向(なんな)んとして意(こころ)適わず 車を駆って古原に登る 夕陽(せきよう)無限に好し 只だ是れ黄昏(こうこん)に近し」(夕暮れになるにつれて心落ち着かず。馬車を走らせて楽遊原に登ってみた。夕陽は無限に美しく輝いているが、ただひたすら黄昏に近づくばかり)。これは唐代の著名詩人李商隠の五言絶句で、題は「登楽遊原(楽遊原に登る)」です。その「楽遊原」という高地は、陕西省西安市の東南部に位置し、そこには古くて若いお寺――青龍寺があります。古いというのは、このお寺は隋代に最初に建設され、唐代に復興されたものだからです。若いというのは、このお寺は、1980年代以降、中日両国仏教界の協力のもと、遺跡を発掘保護した上で再建されたものだからです。青龍寺は唐代において、真言宗の祖師である恵果大師が住し、弘法した根本道場であり、日本の真言宗開祖である弘法大師空海がここで恵果大師について密教を学んだ聖地でもあります。そこに中日両国が共同で「空海記念碑」を建て、両国の仏教界が共同で「恵果・空海記念堂」をつくり、両国の仏教が脈脈と受け継がれた殊勝な法縁の証とし、両国仏教界の時空を越えた法誼を凝縮しました。弘法大師は、情熱を持ち、三学に精通していたばかりでなく、儒学、サンスクリット語、漢語にも通じており、多芸多才な仏教大師でありました。彼は真言密教を日本へもたらし、伝教大師最澄とともに平安時代の日本仏教を新しい段階へと導いただけでなく、唐の採鉱・道路建設・水利工事・架橋などの進んだ土木技術を日本へ導入し、平民教育を創始し、日本の経済・社会・文化の発展に古今を照らす傑出した貢献をし、今でも日本国民に慕われ、尊敬されています。弘法大師もまた中日仏教交流の友好使者で、文化交流の重要な功労者であり、中国仏教界及び中国国民にも尊敬されています。

中国江蘇省南京市内、高層ビルと車の流れの合間に、古めかしく静まり返った一角があります。ここは、近・現代中国仏教復興の震源地と言われる金陵刻経処です。この創立者は、中国近・現代仏教史・文化史上よく知られている楊文会居士です。楊文会居士は若い頃、清末の外交官曾紀沢氏が公使としてヨーロッパに駐在した際に付き添いました。その際、イギリスに留学していた日本浄土真宗の南條文雄法師と知り合いました。それから30余年もの間、両氏は絶えず手紙をやり取りし、互いの仏学を切磋琢磨し、中日仏教友好交流史上に美談を残しました。廃れた仏典を再度流通させようという楊文会居士の大事業は、南條文雄氏の大いなる援助を受け、宋・元代以降、散逸していた多くの重要な仏教典籍が日本から取り寄せられ、印刷され世に流通することになったのです。一方、京都の蔵経書院の「続蔵経」印刷事業の際には、楊文会居士が目録案についての意見を寄せただけでなく、善本の収集に駆け回って多大な力を注ぎました。楊文会居士と南條文雄法師との友情と交流・協力の姿は、中日仏教の法縁の中でも輝かしいもので、両国仏教界一同はそれらを尊重し、記念・発揚すべきものと考えています。 一つの宗教、二つの国家、三つの聖地、四人の先賢を心に刻み、われわれは諸先輩方の足跡をたどり、千年の時空を越え、万里の距離を跨って、今日、中日仏教の伝統的法誼という沃土の上に、両国の先賢·高徳の偉大なる願行と貴重な心血が凝縮して「黄金の絆」となっているのを容易に目にすることができるでしょう。この「黄金の絆」が正に血脈のように絶え間なく栄養を供給することで、われわれの「友好の木」がすくすくと元気よく育ち、葉を茂らせ、両国民に仏教の特質である慈悲・平和・智慧という加護と心のよりどころを与えてくれるのです。

二、心を一つにして「友好の木」を育てる

われわれの「友好の木」は、中日両国における仏教界の先輩・高徳が慈悲と平和という仏教精神にのっとり、恐れを知らぬ胆力と識見、巧妙で便利な知恵によって、共に種を蒔き、水をやって育てあげたものです。ここで中華人民共和国成立後の中日仏教交流の歩みと「日宗懇」成立のいきさつを振り返ってみると、中日両国民に深い災厄をもたらしたあの戦争のことに触れないわけにはいきません。この場で戦争のことを語るのは、決して恨みを深めるためではなく、歴史を「前車の覆るは後車の戒め」とし、慈悲と智慧の仏教精神を発揚し、両国民が互いに憎み合うという苦しみの輪廻から抜け出て、今後永遠に戦禍に身を晒さないよう努めるためです。中国と日本が共に仏の教えに親しみ、代々受け継いできた伝統的法誼は、戦火で灰燼と帰しても、消え去ることはありませんでした。反省と懺悔、慈悲と平和、無我と無畏という仏教の精魂に導かれ、中日仏教界の伝統的法誼は再び生気を取り戻しただけでなく、中日両国民間交流の再開と、中日国交正常化を実現するためのかけがえのない力となったのです。

1952年10月、北京で開かれたアジア·太平洋地域平和会議の際に、中国仏教界は、会議に出席した日本代表に託し、日本仏教界に薬師如来像を贈りました。われわれは薬師如来像に現された慈悲の精神とイメージを通して、日本仏教界への友好の意を示したのです。これは日本仏教界から熱い反応を呼び起こしました。その時から、両国の仏教徒は力を合わせて中日仏教界の新時代を象徴する「友好の木」を育て始めたのです。

この時期、双方は戦争の傷跡を癒し、中日平和友好を促進するために多くの活動を行ってきました。1953年、日本仏教界で「中国人俘虜殉難者慰霊実行委員会」が設立され、大谷瑩潤委員長と菅原恵慶事務局長のもとで、11年間(1953~1964年)、9回にわたって3000人余りの在日中国人労働者の遺骨を中国に送還しました。1961年5月、大谷瑩潤委員長は中国訪問の際、中国仏教協会に、日本社会各界の1500余名が署名した「日中不戦の誓い」を贈ってくださいました。それは日本仏教界の中日友好の願い、決して再び戦わないという固い決意を表したものです。両国仏教界のたゆまぬ努力によって、1962年と1963年には、中日両国の仏教界と文化界の有志らによる鑑真和上円寂1200周年記念行事が共同で開催されました。この記念活動は、両国仏教の新時代の「友好の木」を育て、中日民間の交流を深め、国交正常化の実現を促進するのに重要な役割を果たしました。

中日国交正常化の後、両国の仏教交流は、更に広く深く展開する時期を迎えました。日中友好仏教団体が次々と生まれ、1953年2月に設立された「中国人俘虜殉難者慰霊実行委員会」と1955年7月に成立した「日中仏教交流懇談会」の基礎の上に、1967年5月に「日中友好宗教者懇話会」が正式に誕生し、1975年には「日中友好仏教協会」が成立しました。それに続いて日本仏教各宗派は相次いで各自の日中友好仏教団体を設立しました。両国仏教界の交流は以前よりも頻繁に行われるようになりました。中でも1980年の「鑑真和上像里帰り」は大きな反響を呼び起こし、両国仏教界の友好関係を強固にしたばかりか、文学•芸術•医学といった文化領域の友好協力関係をも促進しました。

中国の改革開放後、政府の宗教信仰の自由政策が全面的に実行されるにつれ、中国における仏教事業は次第に勢いを取り戻しつつあり、着実に発展を遂げ、中日両国の仏教交流も新たな歴史的段階へと邁進しています。双方の友好交流はますます頻繁となり、その方法も多種多様化し、レベルも次元も全面的となり、その仕組みや土台が次々と作り上げられ、固められ、改善されています。中日仏教の「黄金の絆」は再び眩しく輝き、中日仏教の新時代の「友好の木」は穏やかで暖かい日の光に照らされ、好い雨が降り注ぐ春を迎えています。

ここ10数年の間、「日宗懇」とわが中国仏教協会、および中国仏教界の相互訪問が絶えず行われ、先人たちが築き上げた友好関係は良好な方向へと発展しています。例えば貴会の持田日勇会長が幾度も訪問団を率いて訪中し、中国仏教界が主催する「世界仏教フォーラム」に四回にわたってご出席くださいました。中国仏教協会の伝印前会長とわたくしは、かつて何度も日本と中国で持田日勇会長とお会いしており、懇談を重ね友好を深めてまいりました。2011年9月、中国仏教協会は持田日勇会長に「中日仏教友好使者」の称号を授与し、会長の長年にわたる中日仏教友好交流事業への多大な貢献を顕彰し、「日宗懇」および日本仏教界の深い友情に感謝の意を表明させていただきました。

中国には「水を飲む時にはその源について考えろ」という言葉があります。今日、われわれは両国の仏教界が共に育ててきた新時代の「友好の木」の種を蒔き、水をやり、育てあげた両国仏教会の先輩・高徳の功徳を肝に銘じ、その恩に感謝すべきです。この場を借りて、大谷瑩潤長老、西川景文長老、小野塚潤澄長老、大河内隆弘長老、菅原恵慶長老、椎尾弁匡長老、高階隆仙長老、清水谷恭順長老、山田無文長老、塚本善隆長老、大西良慶長老、道端良秀長老、西川鑑海長老、山田恵諦長老、庭野日敬様、大谷武様、および弊会前会長の趙朴初居士などの長老・高徳の方々、ご臨席の皆様に心よりの感謝を申し上げます。先賢たちの並々ならぬ努力と苦労は、必ずや両国仏教友好交流事業の記録に記載され、後輩のわれわれやそれに続く人々の励みとなることでしょう。先賢を偲び歴史を忘れず、伝統を守りながら、子々代々、末永く友好関係を続けていきましょう。

三、初心を忘れず、共に未来を切り開く

普賢菩薩の行願精神は大乗仏教の重要な精神です。この精神は、現状に甘んじず、マンネリに陥ることなく、しかも灰身滅智(身を灰にし、智慧を滅して、すべてをなくしてしまうこと)せず、寂静を一人楽しむのでもなく、衆生を済度するという大願を実現させるため、未来の果てに至るまで絶えず精進・修行をすることです。今日、われわれが歴史を振り返るのは、根本を忘れず、初心を固く守るためです。また経験から学び、続けて前進し、普賢菩薩の行願精神にのっとり、中日仏教の黄金の絆を伝承・発展させ、新時代の中日仏教交流の「友好の木」を大切に育て、共に中日仏教の明るい未来を切り開き、中日両国の代々の友好を実現するために、絶えず光とエネルギーを供給していきましょう。この場をお借りして、今後の中日仏教友好交流への三つの願いをお話させていただきたいと思います。

まず、中日仏教界が仏教事業の各分野において協力をいっそう強化することを期待しています。今後の中日仏教交流は各階層の人員の相互訪問を強化するだけでなく、內容豊富で多様な形式の交流会やワークショップなどを定期的に開催し、交流のプラットフォームや仕組みを継続的に改善してゆき、仏教の四摂法における「同事」精神を更に発揚し、弘法・教育・研究・慈善など幅広い分野で協力体制を整え、相互学習、互助互恵のなかで、ともに弘法・利生の事業を成しとげ、中日仏教交流をさらに確実に、より実質的な意義と建設的な効果をあげられるように推進し、両国の人々の福祉を増進するためにより多くの力を貢献してほしいと願っています。

次に、中日両国の青年仏教者の交流を一層強化するよう期待しています。そのための手段・方法などについて、われわれは日本仏教界と交流を深化し検討することを心より願っております。特に計画的で多形式・多層な交流を通じて、両国の青年仏教者に共同学習、共同修行、共同生活、共に弘法・利生の事業に従事する機会を提供し、相互理解とお互いの仏縁と友誼を深め、中日仏教交流の永続的な発展に推進力を提供するよう望んでいます。

最後に、中日仏教交流が引き続き積極的な役割を発揮するよう期待しています。中日両国の仏教は同じ法灯が継承されており、共通の信仰と追求を持ち、同じ経典と開祖を持ち、共に思慕する聖地があり、同じ精神世界と思想要諦を持ち、共に修道する友であり、法門の兄弟でもあります。精神信仰と法脈伝承という緊密な繋がり、そして仏教の平和無私の教義により、我々は自然と平和友好の使者となり、また、仏教も中日両国の人民の心を繋げる架け橋、文化の絆となっています。私たちはこれからも両国の人々の心をつなぎ、平和を守るために積極的な役割を果たし、国家間の平和共存と友好往来の如来の使者・平和の使者・文化の使者として、先達の仏教者に習い、中日の代々の友好の実現、北東アジアないしは世界の恒久的な平和と共同繁栄の実現のために、新たなる貢献を果たすことを期待しております。

三宝の慈悲の光の加護を祈り、「日宗懇」の事業がますます盛隆を極め、中日両国の友情が常に盛んで変わらぬことを心よりお祈りいたします。またご在席の先輩の皆さま、友人の皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。

御清聴ありがとうございました!

学誠会長はスリランカ仏教部ペレラ部長ご一行と会見

2018年5月15日、中国仏教協会会長の学誠法師は北京でスリランカのガミニ·ペレラ仏教部長と会見

友好会談

記念写真

中国仏教協会

2018-05-15

作者:陳長松  写真:段林燕

2018年5月15日午前、中国仏教協会会長の学誠法師は北京にてスリランカのガミニ·ペレラ仏教部長ご一行と会見を行いました。双方は友好会談を行いました。中国仏教協会副会長演覚法師、スリランカ駐中国カルナセナ大使、スリランカ中国仏教友好協会ソマティ会長も会見に同席しました。

学誠会長はペレラ部長ご一行のご来訪に対し熱烈な歓迎の意を表した同時に次のように述べました。スリランカは海上シルクロードの重要な仏教国の一つであり、仏教により両国が千年以上の殊勝な縁で結ばれ、両国国民を連結する重要な信仰文化の絆もできました。特に、中国とスリランカの国交正常化60数年以来、仏教は両国国民の相互信頼関係と友情の促進に積極的な役割を果たしました。この新しい歴史の時期に、両国の仏教界は友好的な歴史伝統を受け継ぎ、たゆまぬ努力の下でまた新たな成果を成し遂げることができました。スリランカの招聘により、中国の仏牙舎利のスリランカでの展示、中国仏教代表団のスリランカの浴仏会に連続参加等、このような活動は中国とスリランカの仏教交流の素晴らしい逸話となりました。

また、学誠会長は今年10月に福建省莆田で開かれる国際仏教交流プラットフョームとしての第五回世界仏教フォーラムの基本情況を紹介しました。相互交流を深めるために、ペレラ部長及びスリランカ仏教各宗派の指導者のご参加に招聘の意を表しました。

学誠会長のご指導のもとで中国仏教協会の両国仏教交流と両国国民の世代友好のためになさった貢献に対し、ペレラ部長は高く評価しました。今後も一貫として両国仏教界の友好関係及び協力関係に支持し、第五回世界仏教フォーラムの開催にも期待していると述べました。

世界的な危機を解決する上で仏教が根本的な活路を見出す働きを持つ

2015年5月28日、第12回「国連ウエーサクの日祝祭」国際仏教大会はタイで盛大に開催され、中国仏教協会会長の学誠法師が今回の大会に出席し、重要なスピーチを発表しました。学誠法師はスピーチの中で以下のように話しました。

今回の大会のテーマは「仏教と世界的危機」です。そこで世界的な危機を仏教がどのように解消するか、その慈悲と知恵についてはっきり示しました。

また学誠法師はこう強調しました。「我執は世界的危機の根源であり、我執を認識し克服することが世界的な危機を解消し、世界平和と調和を実現する根本的な道である。仏教は将来的に全世界的な新文明の形態の形成に必ず積極的な働きをもたらし、世界的な危機を解決する上で根本的な活路を見出す働きがある。」と。

以下は学誠法師のスピーチ全文です。

まず、私は中国仏教代表団を代表し、第12回「国連ウエーサクの日祝祭」国際仏教大会が高い名声のあるマハチュラロンコーン大学で三日間開催されることに熱烈な祝賀の意を表します!今回の大会は、タイ王室政府とタイのサンガ委員会の多大なる支援を得て、マハチュラロンコーン大学主催により、世界中80あまりの国と地区から1,000人あまりの仏教代表者が参加しました。大会のテーマは「仏教と世界的危機」であり、仏教がどのように世界的な危機を解消するか、その慈悲と知恵についてはっきり示しました。

今日、全人類が共に直面している世界的危機により、人類はすでに緊密に繋がり1つの運命共同体になっております。もっと早くこの点を意識していれば、人類はお互いに更に協力し合うことで危機に向かい合うことができ、危機を深刻化せずにすみました。このような世界的危機には以下内容が含まれます。

1.長い間、人間が生存環境に対し無制限に行ってきた略奪的な採掘と無節制な廃棄物の放出による生態系の危機
2.資源不足と生存発展の必要性からの2つの圧力下で生まれた戦争の危機
3.物質的発展の過度の追及から陥った信仰の危機。

この世界三大危機の形成には深刻な歴史的根源があります。先ず地理的大発見、文芸復興、宗教改革による現代文明の序幕が開き、現代文明の根本的な二大特徴を形成しました。つまり人間の個性的解放と自由の強調、科学技術の発展と応用です。本来これらは現代文明が過去の文明より発達していることを示すものですが、個性的な解放と自由が、拘束を受けない個人と集団の欲望の膨張に一旦変わってしまうと、迅速に発展する科学技術力の力を得ながら世界的な災難を醸成し、人間自身をさらに一層苦しめる深淵に推しやってしまいます。まずは一つの地区、一つの国から起こり、それから世界的な自然環境の悪化を形成していきます。先ずは二つの国からおこり、それから多国間で、更に世界規模の戦争を形成していきます。これが最高の証しです。人間が追求し信奉してきたものが更に深刻な災難と苦痛をもたらしている時、更に深いレベルで信仰の危機が起こっているのです。

危機が発生する根源は、外側ではなく内側にあります。生態の危機が発生する根源は人間の内側にある貪欲さから、戦争の危機が発生する根源は人間の内側にある怨恨から、信仰の危機が発生する根源は人間の内側にある愚かさにあります。貪欲、怨恨、愚かさの総根源は人間の内側にある我執にあります。人間の内側にある我執とは現代文明の中に見られる人間中心主義、民族中心主義など様々な人間中心主義のことです。

人間中心主義とは、我執が人間全体の集団の中に広がることから起こる、人類自体が世界の中心であるという誤った認識を指します。つまり他の動物、植物ないし全ての生存環境は人類が生存するために意味があり、それら全ては人類のために奉仕するべきものなので、よって人類はこれらすべてを心置きなく享受できるという誤った認識のことです。

民族中心主義とは、我執が自己の所属する民族全体に広まり、自己が所属する民族が一番優秀かつ最も高等であり、他の民族はマイナーで下等な民族なので、それらは全て自分が所属する民族への奉仕の為に存在するという誤った認識のことです。

人類中心主義は、人類が自然から無節制に搾取する為の合理的な支柱となり、人間の貪欲さを助長しました。その結果、最も深刻な生態危機を招きました。民族中心主義は、他の民族を恣意的に侵略する合法的な支柱となり、人間の怨恨を助長しました。その結果、最も深刻な戦争危機を誘発しました。これらさまざまな中心主義が点検や認識を得られないまま、ますます深みにはまっている時、人間は自己を見失い環境や他人を傷つけながら、自分自身をも苦痛の深淵に追いやっているのです。

我執とは世界的危機の根源ですから、我執を認識し克服することが世界的危機を解消し、世界平和と調和を実現する根本的な道となります。これは非常に難しく長い道のりです。これを実現するために、お釈迦様は出家修行の道を選び遂に我執を克服することで無我の境地を得ました。そこから危機を解消する知恵と力を会得しました。悟られたお釈迦様は普通の生活にもどり、人々に熱心に教え諭す時、危機を解消する道を告げてくださいました。具体的に言うとそれは平等、尊重、慈悲、貢献でございます。お釈迦様が『金剛経』の中でこう説かれています。「法は平等で、上下に関係なし」と。これはつまり万事万物が平等であるという本質をはっきりと示しています。人類と環境の関係、民族と民族の関係、自己と他人の関係が平等であるという本質を認識すれば、様々な中心主義に対して効果的に対処できるようになります。相手を尊重する態度で人類が生存する為にある環境に向き合うことができ、相手を尊重する態度で他の民族と個人に対応できるようになります。それだけではなく、お釈迦様は人々に更にこう諭しました。慈悲の心をもって全ての衆生に向かい合い、自分が疲れを知らず奉仕することで生命の意義と価値を現し、生命の尊厳とその神聖さを成就することができると。お釈迦様は『大般若経』の中でこう説かれています。「悟りを求める衆生、偉大なる衆生は一切のものについて完全に知る心を発し、大いなる慈悲の心を一番上に置き、何も持たないことを手段とすべし。」と。

世界的危機を解消するには、人類全体が力を合わせ努力することに頼るだけではなく、人類全体が共に受け入れ、かつ人類全体を前進させる文化的価値観および宗教の信仰をリードする先達者が必要です。このような文化的価値観と宗教の信仰は、ある特定の文化と宗教だけが保持するものではなく、人類各々が持つ大なり小なりの文化と宗教に共通するものです。それはまたそれぞれの大きな文化や教派を超越するものでなければなりません。このような文化的価値と宗教の信仰とは、それぞれの大きな文化やそれぞれの宗教同士での深いレベルの対話に基づくことが必要であり、お互いの長所短所の相互補完していくことで、次第に形成されていきます。仏教は誕生した日から常に開放的、包容性を以て各種文化または各種宗教と対話し続け、それを通じて自覚的に自我を充実し自我を超越してきました。よって仏教は1つの文化と宗教の体系を構築する上で重要な役割を担うことができます。 

中国の仏教は、伝播と発展の過程で中国語系仏教、チベット語系仏教、パーリ語系仏教が形成されました。これらは全て自らそれぞれの役目を果たし、人類文明の変遷にも重要な役割を発揮してきました。過去の200年間において仏教は西洋社会に入り始め、西洋宗教および科学技術文明との対話を通じて、次第に西洋社会において積極的に深い影響を与えるようになりました。現代文明は全世界的な特徴を持ち合わせているので、将来の全世界的な新文明の形態を形成する上で、仏教が必ずや積極的な役割を発揮し、そして世界的な危機を解決する上で根本的な活路を見出せると私たちは信じております。

この十数年来、「国連ウエーサクの日祝祭」国際仏教大会が費やした勤勉な努力は、仏教を現代文明の体系に積極的に融合させ整える上で重要な貢献を果たしてきました!我々は今回の大会が大きな成功を収めることを心よりお祈りいたします。 ご清聴ありがとうございました!

以上

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